ちょっと粋な年齢の呼び方。2012/03/08 22:47

時々判らなくなる、年齢の呼び方。
ご年配からのお便りなどに、
戸惑うことしきり。

そこで、皆さん、
これは何歳だか判りますか。

喜寿(きじゅ)
米寿(べいじゅ)
古希(こき)
傘寿(さんじゅ)
白寿(はくじゅ)
耳順(じじゅん)
卒寿(そつじゅ)

喜ぶという別字は冠に七を重ねるので、
七十七歳が喜寿。

米はよく見ると八十八と読めるところから、
八十八歳が米寿。

この年まで生きることは稀だという杜甫の詩から、
七十歳は古希。

傘の略字は八と十の組み合わせなので、
八十歳が傘寿。

百から上の横棒を一つ取れば白になるから、
九十九歳が白寿。

論語の「六十にして耳従う」から、
六十歳が耳順。

卒の略字は九と十の組み合わせになるので、
九十歳が卒寿。

なにか
漢字を使っただじゃれのようにも見えるが、
それが定着して、
いかにも重々しく感じられるところがすごい。

木曽で育った「尾州檜」。2011/11/18 23:30

建築材として、最高の木材の一つとして使われるのが「尾州檜(びしゅうひのき)」。
単なる「ヒノキ」と呼ばれる材木と、プロの職人達に「尾州」と呼ばれる材木では、その性質に雲泥の開きがあるという。
というのは、本来「尾州檜」というのは天然の木からとったきめの細かい材木で、植林されて百年未満で伐採された「ひのき」とは違うのだそうだ。

さて、尾州といえば「尾張」。今の愛知県のことだ。
愛知県に、そんなに森林があったのか、、と思っていたら、「尾州檜」というのは、実は、今は長野県になっている木曽で育った木なのだそうだ。

江戸時代、木曽は、尾張藩の管轄にあり、森林は厳しく管理されていたという。明治になってから、木曽は長野県になったが、この地方のいい材木のことを、今でも「尾張」と呼ぶのだね。

ちなみに、私の使っている麺棒も「尾州檜」。
檜に泣かれないような仕事をしなければ。

駑馬十駕【どばじゅうが】2011/09/02 23:43

駑馬十駕【どばじゅうが】

名馬は一日で千里を走る。
でも、鈍いウマでも10日あれば千里を走る。

つまり、才能のないものでも、
努力をすれば、才能のあるものに近づくことが出来るというたとえ。

今時、10日あれば、
名馬は遥か先に行っている。
駑馬(遅いウマのこと)はさらに、取り残されるだけ、、

だと思うけれど、、、。

太宰治「斜陽」2011/07/15 23:59

「ギロチン、ギロチン、シュルシュルシュ。」

太宰治 「斜陽」の中に出てくる乾杯の音頭。

本当にそんな音頭が流行っていた訳ではないだろう。
だけど、当時の知識人の持つ頽廃(たいはい)を感じさせる言葉。

悲劇の主人公?喜劇の主人公?2011/05/31 23:33

「人生はクローズアップでは悲劇になるが、
 ロングショットでは喜劇になる。」
    〜チャップリン

多くの人は、どちらかというと、
悲劇の主人公になりたがるという。

同じ出来事も、見方によって、
悲劇になったり、喜劇になったりして、、、。